あさもとクリニック【あさもと通信】 脳神経外科的疾患等・片頭痛

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慢性頭痛には3種類があります。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛です。中でも片頭痛は女性に多い疾患です。とくに20~40歳代に発症しやすいのです。

<片頭痛の特徴>

1か月に1-2回ぐらいの頻度で、脈打つようなズキンズキンとした激しい痛みが特徴です。大抵は片側なので、「片頭痛」という名前がつきました。もちろん、両側の人もいます。一回起きると2日間ぐらい続きます。頭痛が強いと吐き気を伴います。また、体を動かすと痛みがひどくなります。日差しが強いとき、テレビのコマーシャルの音や機械音の刺激によって頭痛が増悪します。ときには、前触れ(前兆)として、目の前がギザギザした白く光るものがみえます(閃輝暗点)。約20%の患者さんでは前兆の前に、抑うつ、イライラ、情緒不安定、食欲不振などの予兆が見られます。

<誘発しやすいもの>

母側に片頭痛の人がいると遺伝しやすい(体質は約4割の人に見られます)のです。空腹時、チョコレート、赤ワイン、チーズ、化学調味料、女性ホルモンの変化(生理前、生理中、出産後、経口避妊薬、ホルモン補充療法)、寝過ぎ、寝不足、天気や気候の変化、血圧降下剤(カルシウム拮抗剤)などが引き金となります。頭痛を起こす大きな誘因にストレスがあります。ただし、ストレスがかかっている最中よりもストレスから解放された後に起こりやすいという特徴があります。

<片頭痛のメカニズム>

片頭痛は、脳の神経に情報を伝える「セロトニン」が関係しています。セロトニンは血管の拡張を防ぐ作用があります。上記の誘因があるますと、セロトニンが血液の中に多量に放出されます。すると、閃輝暗点などの前兆が起こります。こうして、セロトニンがたくさん放出された後には、血液の中のセロトニンが減少し、血管が拡張して、血管の壁にある三叉神経が刺激され、血管の痛みを感じるようになります。従って、前兆が起きるときに血管を収縮させるエルゴタミン製剤を早めに飲みますと、激しい頭痛を予防できます。

<片頭痛の治療>

痛む回数を減らす薬(エルゴタミン製剤)と痛みを和らげる薬(スマトリプタンなど)があります。前者はある期間飲み続けることで、発作の回数を減らし、痛みの程度を軽くします。後者は即効性があり、頭が痛くなったときにすぐに服用し、血管が拡がらないようにしてくれます。この2種類の薬を服用したあと、まだ痛みが残るようでしたら、それは血管の周りに痛み物質(substance P)が残っているためですので、鎮痛薬を服用すると効きます。いわゆる鎮痛薬は痛み物質をとるものです。頻繁に頭痛が起きるようでしたら、漢方の呉茱萸湯をのむと予防できます。また、頭痛時、頭部を冷やすと効果的です。

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