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あさもとクリニックポイント咳喘息とアトピー咳嗽


<咳喘息について>

最近,原因はよくわからないが、咳だけが長く続く病気が増えています。その中の1つに「咳喘息」があります。咳喘息は1979年にCorraoによって発表された比較的新しい病気です。アレルギーの素因のある人に多いようです。

診断基準

日本呼吸器学会による「咳喘息」の診断基準は
(1) 咳が8週間以上続くが喘鳴(ゼーゼーすること)を認めない
(2) 明らかな喘息の既往がない
(3) 8週間以内に風邪などにかかっていない
(4) ちょっとした刺激(クーラーの冷気やタバコの煙など)で咳きこみやすい
(5) 風邪薬や咳止めの薬を飲んでも効かない(気管支拡張薬が有効)
(6) 胸部レントゲン検査で異常がない
等です。その他の特徴としては、痰の出ない空咳が多く、夜に起きやすい傾向がありますが呼吸困難になることはありません。治療には副腎皮質ホルモン(ステロイド)の吸入が有効です。

 

<アトピー咳嗽について>

「咳喘息」と同じように空咳がつづく病気です。

診断基準

(1) 喘鳴(ゼーゼーすること)や呼吸困難を伴わない空咳が8週間以上続く。
(2) 痰の中に好酸球が増加している
(3) 気道過敏性は正常範囲内
(4) 気管支拡張薬が無効
(5) 胸部レントゲン検査に異常所見を認めない
(6) 呼吸機能が正常
等です。このアトピー咳嗽の治療には吸入または経口ステロイド薬が有効です。

慢性に咳が続くときに考えられる病気は
(1) 咳喘息
(2) アトピー咳嗽
(3) 風邪の後に続く慢性咽頭炎に伴う咳
(4) 蓄膿症(副鼻腔炎)に併発する気管支炎
(5) 胃酸逆流による食道炎
(6) 高血圧の薬の1種類ACE阻害薬の副作用
(7) 結核
(8) 慢性気管支炎
(9) 喘息
(10) 肺がん
等があります。

咳喘息は非常に多い病気ですが、はっきりした特徴がないため診断が難しく、多くの場合、数週間にわたりずっと風邪薬を飲んでも治らず、体力を消耗してしまいます。従って、痰を伴わない、乾いた咳が数週間以上続いたら、まずは気管支拡張薬を使用し、無効であれば、吸入ステロイドで治療します。最近、「アドエア」という喘息に使う薬が新発売されました。気道の炎症を抑えるステロイド薬と咳の発作を抑えるβ刺激薬が一緒になっている薬です。この薬を上手に使えば、咳喘息もアトピー咳嗽も早くよく治ると思われます。咳喘息がふつうの喘息に移行する症例も報告されていますので、早期の治療が望まれます。

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