あさもとクリニック【あさもと通信】その他の疾患等・糖尿病に対する心身医学的アプローチ

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あさもとクリニックポイント糖尿病に対する心身医学的アプローチ


<糖尿病とストレス>

糖尿病の発症と治療の過程ではさまざまなストレスが関与しています。なぜなら、多くの患者さんはストレスの解消の手段として過食やアルコールの多飲をしています。その結果、糖尿病になった場合、ほかにストレスの解消方法を見つけないと糖尿病のコントロールが難しいのです。また治療の際の食事制限が患者自身にとって大きな負担になります。今まで好きだった食べ物をカロリー制限の理由で食べられなくなる可能性が大きいからです。さらにストレスが加わると副腎皮質ホルモンなどが多く分泌され、インスリンに対する抵抗性をもつため血糖値を上昇させます。糖尿病は1年や2年で治る病気ではないので治療の継続が精神的な負担を与えてしまうのです。そのため糖尿病患者の15-20%にうつ病が認められます。

<糖尿病患者の感情>

糖尿病と診断されたとき、多くの患者は合併症への不安、病気になったことへの怒り・罪悪感・恥などの気持を抱くことが多いものです。患者さんのなかには「食事制限をきちんとやらなければ」と、強迫的になってしまう方もいます。また糖尿病のコントロールがうまくいかない時は、自分の無力感を感じ、憂うつになり「これ以上食事療法を続けられない」と、燃え尽きてしまうこともあるのです。
患者さんにとって“自分に限って糖尿病にはならない”と思いやすく、実は「受け入れにくい」病気でもあるのです。また、家族の方もカロリーの管理をせざるをえないので、患者さんに厳しく食事を制限してしまいます。患者さんにとっては常に周囲に見張られている感じがするものです。

<心身医学的アプローチ>

糖尿病は長く付き合わなくてはならない病気なので、医療チームと良好な信頼関係をつくることが大事です。一般的に HbA1c(ヘモグロビン)が6.5%以下であれば、合併症を防止できるとされています。実際にこのレベルを満たしている患者さんは約4割と推定されています。患者さん自身が治療の中心となって、きっとうまくいくと希望を抱いて気長に糖尿病と付き合うことが大切です。患者さんが最小限の努力で最大の効果が得られる治療法(食事や運動や薬)を主治医と一緒に模索していくと良いと思われます。家族とのコミュニケーションを上手にとることも、治療がうまくいくコツでもあるのです。

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